ヌトミック
『Play from someone (nice sound!) ⅱ - SETAGAYA movement』
現代音楽ワークショップ

ご参加にあたって、ご協力のお願い

■ 発表について

12月12日(土)の発表は、主に以下のガイドラインに沿って適切な感染症対策を取り、一般公開 (有観客) で上演いたします。

・T32系 前期/後期 エクストレイル ハイブリッド含む ユーロタイプ ダブルサウンド ホーン/クラクション カーボンルック 高音480HZ 低音400Hz 105dB ＜東京都＞
・Classic Simple Dragonfly Nature Garden Ring New .925 Sterling Silver Band S ＜公益社団法人全国公立文化施設協会＞
・丸久小山園 抹茶 五十鈴(いすず)500gアルミ袋入 ＜東京都＞

ご参加いただく皆様には、次の事項にご協力をお願いいたします。

■ 検温と消毒
　稽古参加時、本番日の会場入り時等、参加の前に検温と手指消毒にご協力ください。
　また、会場には消毒液を設置いたします。手洗い・うがい、手指消毒、自身で使用された椅子や机の消毒等、身の回りのこまめな消毒にご協力をお願いいたします。

■ 緊急連絡先のご提出
　本公演に関わる全ての出演者、スタッフ、お客様に、緊急連絡先をご提供いただきます。いただいた個人情報は、参加者から感染者が確認された場合等、必要に応じて保健所に提供する場合がございますので予めご了承ください。個人情報は発表終了後から4週間保管した後、適切な手段で破棄いたします。



■ 映像撮影について

本公演は、アートにエールを！東京プロジェクト(ステージ型)の⽀援を受け、実施しています。ワークショップおよび発表の様子は、映像を撮影し、アートにエールを！特設サイトやヌトミック公式YouTubeチャンネルにて公開させていただきます。あらかじめご了承ください。

動画の著作権ならびに肖像権は、すべてヌトミックに帰属します。
ヌトミックは、本公演および団体の広報、記録、報告のために必要な範囲で、動画を無償かつ通知を要せずに無期限に利用することができるものとします。
また、東京都および公益財団法人東京都歴史文化財団は、アートにエールを！東京プロジェクトの広報、記録、報告のために必要な範囲で、発表時の動画作品を無償かつ通知を要せずに無期限に利用することができるものとします。 なお、東京都及び東京都歴史文化財団の利用に当たり、ヌトミックは著作者人格権を行使しないものとします。


ご理解・ご協力のほどよろしくお願いいたします。

ヌトミック

＼会場限定／

上演

ヌトミック『それからの街』

終演後、物販コーナーにて
先行予約限定「台本付きチケット」を販売いたします！


本日この会場で次回公演をご予約いただくと、2月のご観劇当日に上演台本 （販売予定価格¥1,000）をプレゼント。
お支払いはご予約時に現金または(金)までの銀行振込にて承ります。

「2月の予定がまだわからない…」という方も、(金)までお日にちの変更が可能です。

なお(金)を過ぎますと、未入金分はご予約無効、お日にち未定の方はご希望のお日にちが取れない場合がございますのであらかじめご了承ください。

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『それからの街』リクリエーションに向けて、初演 (2015)、再演 (2016)をご観劇いただいた各氏、これまでの『それからの街』の上演に参加された各氏より、コメントを頂戴しました。



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面識も予備知識も一切ないままに、いきなり観た『それからの街』は、私にとって青天の霹靂と呼ぶに相応しい新鮮極まる驚きだった。
音楽と演劇が、全く予想もつかない形で関係を切り結ぶさまを、私は初めて体験した。
だが、それはまさに始まりに過ぎなかった。
そこからヌトミックの、額田大志の、アメージングなジャーニーが開始されたのだった。
今回、その第一歩であった傑作が再演されることとなり、私は、その間に流れた時間の思いがけない長さと、確かな豊かさを、いま静かに噛み締めているところだ。
『それからの街』のそれからを、私は固唾を飲んで目撃する。




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イノセンス。私がはじめて「それからの街」を読んでいるとき、たえず視界を横切ったのが、この言葉でした。良いイメージも良くないイメージも含めて。しかし音楽家として編まれたテキストの可能性は、ネガティブなイメージを退けられるものと感じ、第16回AAF戯曲賞審査において、審査員のひとりとして私は最後までこの作品を推し、大賞受賞作上演の演出も務めました。
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このテキストが数年ぶりに生みの親の手で再演されるという話を聞いたときは、控えめに言っても興奮しました。このテキストが生まれた要因のひとつは、おそらく額田くん自身による上演とその過程にあります。それが戯曲賞を通して作者とテキストが離れ、また額田くんと、集まったチームによってリクリエイションされるとき、きっとまた別の可能性を見せてくれるのではないかと、私はこっそりわくわくしています (いや、愛知県芸術劇場での上演チームはみんなそうだと思います)。




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『それからの街』は第16回AAF戯曲賞大賞を受賞し、翌年2017年に愛知県芸術劇場プロデュース作品として上演を行いました。 愛知での上演は作者である額田さんから少し離れ、「戯曲の言葉」のみを頼りに世界を立ち上げる、とてもスリリングなクリエーションでした。創作の中で、戯曲の持つ形式の面白さに紛れ込んでいた若い世代の切実な不安、「希薄」と言われがちな若い世代のコミュニケーションの内側にある熱量の重さを目の当たりにし、この戯曲の言葉の持つ面白さと重さに何度も立ちすくみました。
今回、作者額田さんの手に戻って再演されるにあたり、戯曲の言葉も額田さんの演出も更に深く広がっていくことでしょう。再演でどのような出会いが生まれるのか、とても楽しみです。




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『それからの街』再演するのですね、とっても楽しみ。たまたまですけど、北千住の芸大でやった公演をみてるんですよ。度肝抜くくらい、役者に超絶アスリートを求めるお芝居でした。終演後の質疑で額田くんがさっとワークショップ的にセリフの音楽性の仕組みをクラップで解説してる姿がかっこよかったなー、というかその戯曲のスコアがすごすぎ。
その数年後、北千住のBoUYでやった『SUPERHUMAN』をみて、これまたコペ転的に作り方を変えてきたなあと驚愕。俳優は、メディアとなる生命であると、高らかに宣言していました。深澤しほさんが、アスリートなリアリズム俳優、リアルなアスリートとして、俳優の標準を明らかに更新してきたのが空恐ろしかった。直後のアゴラ劇場演出家コンクール最優秀をかっさらったのも、その『SUPERHUMAN』をつくった方法、宣言そのままの実践であったと僕は受け取りました。
先日のクラスカの『アワー・ユア・タワーズ』、観客の視角は空間内に自由にリリースされ、パフォーマンスの核心部に集う観客のかたまりを、僕は遠くからぼんやり眺めてました。彼らは何をしているんだろう。勝手な妄想なんですが、彼らは私たちの国が滅びた後の、治癒について考えてるんじゃないの。近未来の東京の焦土に立ち、足元から破片を拾い上げ、これは何だろうと撫でまわし、愛で、弔うか、あるいは再生を試みるか思案し続ける時間。上演は30年後か50年後かを見つめているミーティングの場に感じられました。
さて『それからの街』、タイトルがそのまんま焦土ののちの未来じゃないの！　再演がどえらい高みを狙っていることはもう明らか、期待しかないです。




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この作品の狙いは「解体」だ (と自分は感じた)。音楽、演劇、物語、舞台、演者、観客、言葉、意味、そうした我々が当たり前のように認識している物事を、１つ１つ解体していく。

開幕と同時に執拗に繰り返される「あの……」というフレーズ/セリフ。しばらく経っても状況が変わる気配はない。音楽にもこうした執拗な反復の手法がある。「ミニマルミュージック」的手法だ。額田さんが主催し、自身も所属している『東京塩麹』もこのコンセプトに則ったバンドなので、彼がこうした導入をすることはとても納得のいくものだった。「音楽的な演劇」という謳い文句の通りだとその時は思った。
しかし、この後の展開で、自分はこの作品が「音楽的であること」だけを狙って作られているのではないと感じることになった。
役者が移動し、その音の座標が変わっていく。だんだんと他3人のセリフのループも加わり、混沌とした音の渦が生まれる。あるタイミングでその音の渦はブレイクする。このカオス〜ブレイクという手法は音楽の文脈でも散見されるが、その時はそれまでにない新鮮味を感じた。それは、「セリフの意味が溶けていた」ことを実感したからだった。意味のある言葉であることはわかっているのに、反復とズレよってその認識がねじれていく。ブレイクした時にようやく言葉が言葉として認識される。あのカオスの中にいた時、自分は「言葉」と「意味」という強い認識の重力から解放されていたのだ。これは三次元的空間をフルに用いた演出と、「言葉」をメインに用いる演劇というフォーマットならではだと感じた。
その後も、針飛びしたレコードや擦り切れたカセットテープのような、細切れになった時間の流れによって、認識の重力が働くことを許さない。演者は機械のようで人間味がなく、感情移入を許さない。物語の進行や内容はわかるが、今自分がどこにいて何を観ているのかはわからない。ダンサブルなのになぜか踊れない音楽、みたいな感じだ。
演劇はセリフや身体所作によってストーリーを進めていく。セリフや所作には「意味」があり、強い重力を持っている。音楽でも、多くのポピュラー音楽では歌があり、歌詞がある。メロディもある。歌詞はもちろん「言葉」なので、「意味」があり、強い重力を持つ。メロディは情感を煽り、「意味」を形成する。そこに人は感動したり共感したりする。
しかし、この作品はそうした「認識の重力」とでも言えるような「言葉」や「意味」を徹底的に解体する。それも、音楽や演劇、言葉や意味を用いて、逆説的に。
解体して、「それから」どうなるかは、もう一度観てから考えることにする。




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私は、「それからの街」が、AAF戯曲賞を受賞した年のスケルトンヤンキーホーン 蛍光グリーンで振付を担当しました。 (演出：鳴海康平さん)

最初、戯曲を読んだ時、楽譜のようなその言葉の連なりが、面白い。 けど、よくも悪くもちょっと無機質というか平べったいもののようにも感じました。
でも、稽古場で何度もみんなで読んで考えて話し合って、部屋で1人で読んで、役者さんが声で身体で発していくのを見ているうちに、いろいろな風景や物語や意味がそこにあるのだということが浮かび上がって来て、それは、とても血の通った愛おしいものでした。そして、人間が言葉を発する身体を見る、という演劇の面白さ、底力のようなものも見せつけられた気がしました。

音楽と演劇。音楽だけでもきっと取り組んでいくのは面白くて大変だろうけど、額田さんが音楽にも演劇にもどちらも本格的に取り組んでいるっていうことの理由？みたいなものをなんとなく勝手に想像しました。 「それからの街」リクリエーションたのしみにしてます！




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衝撃だった。反復、重なり、欠け、奇妙に急く速度。たとえ音としてまるで楽器のそれのように編集されようとも幾つかの人体が身振りとともに発話する限りそこには主観の生起が伴うのは当然だが『それからの街』で立ち上げられていた記憶や感情はこうした手法でしかありえないような楽しさと悲しさと焦りと喪失に満ちていた。これをおおよそ同世代の人々が作り出したということに興奮したがさらに戯曲を手にとり興奮は上塗りされた、楽譜のようだと言えば簡単だが私にはそれ以来紙面上に複雑にレイアウトされた詩の文字らが複数の時間と速度を立ち上げるための戯曲として読めて仕方ない。「レイアウトされたテクストをいかに上演するか」という問いへの関心がリクリエーションを前にやはり膨れている。




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ヌトミックの主宰、額田大志君とは中学が同じで、一時期毎週のように地元の居酒屋で飲んでいた。二人でではない。そういう集まりがある。始まるのがだいたい午後9時とか。そこからダラダラ喋って午前1時くらいになる。終電を逃してもみんな徒歩で帰れる。
その額田君は今徒歩で帰れない距離のところに住んでいる。飲む場所は変わってないが終電で彼は帰る。それを見送る。
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始まると繰り返される女優さんたちの「あの…」「あの…」「あの…」
あの？何ですか？話が始まらない。僕は集中力がないので、最初にドッカンと分かりやすく事件が起きるやつが好きだから、ちゃんと最後まで観られるか不安だ。
と思いつつ、一方で、「あの」の音はまるで精緻に組み上げられている部品のようにも感じるほど、語られようとしている「何か」に対して正確だ。きっとそうだと思う。
それが引っかかりになって、気になってしまう。すると、「えき……」と来て、何度も繰り返されて、音がどんどん満ち、焦点がぼんやり見えてきた絶妙なタイミングで語られるのは「その街」の地図だ。
「駅」からどっか、に至る道のりが何度も繰り返され、観客の想像力を的確に誘導する。頭の中で「その街」が組み上げられていく様はシムシティみたいだと思った。シムシティやったことないけど。面白い。この時点で面白いと確信した。
で、あなた達はどこに行くんだ。
と思うと「富士見橋」が出てきた。あー。富士見橋ね。あそこね。とにやけてしまった。
我々の地元の「富士見橋」はあそこだけど、でも「富士見橋」なんて至る所にあるんだろうな。検索したらやっぱいっぱいあった。
「その街」と「我々の街」が重なり合い、どこかの富士見橋に想像が及ぶ。その先には団地があるらしい。もうだいぶその街に馴染んできた僕の頭に、団地はよく見知った風景のように浮かび上がる。
そこで語られ始める登場人物たちの日常の一部。ここで切り取られているその主な部分は「別れ」だ。他にも色々あるんだけど、全編、別れの気配に満ちている。
誰かが北欧に行くらしい。これだけ精緻に書き込まれたその街に比べ、漠然語られる北欧は、異国どころか別の惑星に感じる。あー、わが星？いや、でもちょっと違う。ソリッドな作劇に、仄かに漂う懐かしさは今まで観たことのない新しい演劇の可能性に満ちていた。
額田君の芝居を観てわりと色んな人が言うであろう「ままごと」や「マームとジプシー」の……平田オリザの……系譜を……。
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別に爆笑できるわけじゃないし、超感動するわけでもないんですが。
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妙にクセになる、音楽みたいな演劇。ぜひおためしあれ！




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まるで楽譜の上の音符を演じているような抽象的な音楽劇でした。




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作品づくりって
一つの船にみんなで乗ることだと
思うんですけど
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いい意味でスリル満点だった船旅は
ないかもしれません。

もう4年？前なのに
今でも「あの」とか「いますか」
という言葉が、
脳内で再生されることがあるくらい
じんわりと染み付いています。

また7拍子の練習したいですね。


応援しています。




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自宅のアパートから最寄り駅までの間に、ニコニコ通りという名の、夜に開く店々に床屋が並ぶ狭い路地があって、一番目を引く「パブ金太郎」のネオンの立て看板辺りによく黒猫が丸まっていた。いつものように猫の気配を気にしながら歩いていたある日の遅い朝に額田さんから電話が掛かってきて、「よろしくお願いします」と返した私の声は少し上擦っていたかもしれない。映画学校に通ったり見よう見まねでプロフィールを作ったりしはじめたばかりの私にとって、初めての出演作になった。
通った稽古場にはその後ヌトミックという劇団ができて、いま次々と素晴らしい作品が生み出されている。内から外から刺激を受けつつ私もわたしでやっていて、もうニコニコ通りの街にはいない。

デモも避難も、音楽でさえ、印象や体感が変化するには十分な4年間でした。 新しく作品に出会うことを楽しみにしています。リクリエーションという語感を鮮やかに更新してくれるような期待も胸に。




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and more…



『それからの街』リクリエーション 公演情報